最近よく耳にするようになった「セスキ炭酸ソーダ」ってなんだろう?「重曹」とは少し違うようですよ。油汚れから消臭、洗濯まで使える天然素材のアルカリ剤です。セスキ炭酸ソーダの使い方や注意点など詳しく調べてみました。
セスキ炭酸ソーダとは?
セスキ炭酸ソーダは、重曹と炭酸ナトリウムで構成された天然素材の「アルカリ剤」です。
界面活性剤不使用の洗剤で、有機物の合成界面活性剤(石油系合成洗剤)に比べて環境に優しいのが特徴です。
安全性も高いので、赤ちゃんやペットがいるご家庭におすすめの洗剤です。
セスキ炭酸ソーダの性質
pHは9.6〜10になります。重曹よりも強いアルカリ性ですよ。
そして水に溶けやすい性質です。重曹よりもアルカリ性が強いぶん、油汚れやタンパク質を分解する性質があるため、手荒れしやすいので使う場合は、ゴム手袋を着用した方がよさそうです。
また、湿気で、固くなってしまう性質もあります。
さらにセスキ炭酸ソーダはサラサラとした結晶の粉状で、ほとんど臭いがありません。
セスキ炭酸ソーダの使い方のコツ
セスキ炭酸ソーダは、天然素材のアルカリ剤で、重曹よりもアルカリ性が強いため、台所の油汚れや浴室の掃除に適しています。台所の油汚れから、洗濯用洗剤など用途が幅広く使えます。セスキ炭酸ソーダは、水に溶けやすいので、こまめに使えるスプレーとして使うのがコツです。また、つけ置き洗いも◎。
スプレー容器に水500㎖をいれます。セスキ炭酸ソーダを容器に小さじ1入れて、振って混ぜ合わせれば簡単に出来上がります。セスキ炭酸ソーダ水の濃さは、汚れの程度に合わせてつくることもできます。※セスキ炭酸ソーダ水は1~ 2週間のうちに使い切るようにして下さい。
セスキ炭酸ソーダで洗濯する方法
セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすい性質なので、掃除だけでなく洗濯にも使うことが出来ます。
洗濯だけでは落ちにくい汚れなどは漬け置き洗いがおすすめです。濃い目のセスキ炭酸ソーダに衣類を浸して一時間ほど置いてください。
漬け置きすることで、繊維の奥まで染み込み、アルカリの力で皮脂汚れを分解します。そのあとは、軽くすすぎ普段通りに洗濯できますよ。効果的で消臭効果もあります。
普通に洗濯する場合は、水30ℓに対して、小さじ2~大さじ1杯ぐらいのセスキ炭酸ソーダを入れて、洗いの時間を長めに設定し洗濯するだけです。
セスキ炭酸ソーダ水で消臭する
セスキ炭酸ソーダはアルカリ性で、酸性の臭いを中和させる効果があります。汗や皮脂の繊維についた臭いを和らげたり、生ごみの消臭スプレーとしても活用できます。
生ごみにセスキ炭酸ソーダ水のスプレーをかけておくと、酸性であるゴミの臭いを中和してくれます。セスキ炭酸ソーダ水はアルカリ性なので雑菌の繁殖を抑える効果も期待できます。
スポーツ後のシューズの消臭や洗濯前の汗臭い衣服の汚れなど臭うことがありますよね。そんな時は全体的にセスキ炭酸ソーダ水のスプレーをしておくと、一時的に汗や皮脂のにおいを中和してくれます。特にスポーツをしているお子さんがいるご家族はおすすめですよ。
またソファやクッションなど、なかなか洗うことができない物の臭いは、セスキ炭酸ソーダ水をスプレーしてみて下さい。酸性の嫌な臭いを中和させ、臭いを和らげることができますよ。ソファやクッションのように、直接肌に触れるものは、スプレーしたあとに乾いた布等で、ふき取るようにしましょう。
セスキ炭酸ソーダを使う時のNGな事・注意点
セスキ炭酸ソーダのNGな使い方として、カチカチに固まった水垢を落とすことや、アルカリ性の臭いを消すことはできません。また、色素を落とすこともできません。口紅などは油汚れの他に色素も含まれていてセスキ炭酸ソーダだけでは色素を完全に落とすことは難しいとされています。
セスキ炭酸ソーダは、水を加えると溶けてしまうため、重曹やクレンザーのように固くなった汚れを研磨する効果はありません。
セスキ炭酸ソーダ水として使用する場合は1~ 2週間のうちに使い切るようにします。
重曹と同じアルカリ性なので、アルミ製品・銅・白木・大理石・畳などの天然素材の物には使用できません。畳や、アルミ製品にセスキ炭酸ソーダ水を使うと、色が変わってしまうおそれがあります。また、手荒れをおこしやすいので、手袋をして使用した方がいいでしょう。
※セスキ炭酸ソーダは100円ショップやドラッグストア、ホームセンターなどでも販売されているので、意外と簡単に購入できますので、気になった方は気軽に試してみて下さいね。
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