昔は、印鑑を作る際、天然石(パワーストーン)などはあまり流通していませんでした。
ですが、今は印鑑を作るとき、色々な印材があって迷ってしまうぐらい豊富な種類があります。
その中でも、縁起の良い印鑑を作りたい方、開運や風水が気になる方は、天然石(パワーストーン)の印鑑はとても好評です。
天然石(パワーストーン)には古くから秘められた不思議なパワーが宿るとされています。
ここでは、印材として人気のある天然石(パワーストーン)をご紹介してます。
参考になれば幸いです。
天然石(パワーストーン)の印鑑の種類と意味
印鑑を作るときの印材として、水牛や木の他に、天然石(パワーストーン)があります。
印材として、一般的に印鑑に適している人気の天然石(パワーストーン)の種類と意味をまとめました。
●水晶(クリスタル)
・幸運・浄化・祈願達成・純粋・神秘的・調和・知恵・直感・魔除け・癒しなど
水晶はパワーストーンの中でも一番の代表的な石で、古代から特別なパワーが宿っていると考えられていました。
あらゆるものを浄化し清める力があるといわれている霊石で、あらゆる力が宿る石・魔除け・願掛け・お守りなどとされてきました。
更に、あらゆる幸運を引き寄せる万能の石ともいわれてきました。
そのため、現代においても神聖な石とされていて、すべてを清め、運気を上昇させ、幸運を招く石といわれます。
●ラピスラズリ
・幸運・高貴・人間的成長・調和・邪気払い・洞察力、決断力を養う・成功・魔除けなど
ラピスラズリは、日本では「瑠璃」と呼ばれます。仏教の世界でも古くから人々に愛されてきました。その深く濃いブルーの色合いから、神秘的な「天や宇宙を表す石」と言われることもあります。
石のパワーにより、冷静な心になることで、正しい判断をし、洞察力もアップします。
そのため、冷静な判断をしなければならない経営者や自営業、フリーランスの方にも人気のパワーストーンです。
●ローズクォーツ
・愛・美・優しさ・慈愛・真実の愛・恋愛成就・母性など
ピンク色の水晶のことをローズクォーツ、もしくは紅水晶と呼びます。
ローズクォーツはピンク色の見た目通りの優しさあふれる「愛の守護石」です。
家族愛や人類愛など、恋愛だけではない愛にも影響を与えると言われています。
美や優しさ、女神アフロディーテのパワーを宿していると考えられている石なので、女性に人気があります。
(ギリシャ神話では「アフロディーテ」,ローマ神話では「ヴィーナス」と呼ばれます)
●アメジスト
・高貴・浄化・直感・冷静・覚醒・知性・真実の愛・誠実・心の平和など
アメジストは最も高貴な水晶で、古来より深い霊的作用がある石として親しまれています。
2月の誕生石です。
精神の安定に高い効果を発揮し、調和をもたらすエネルギーがあります。
感情を浄化、安定させ、前向きにしてくれる石です。 またインスピレーションや、直感が冴えるなどの能力を目覚めさせてくれるので人生の大きな決断の時も進むべき方向の道しるべとなってくれる印鑑の素材としても素晴らしいパワーを持つ石です。
古くから多くの人々に愛されてきたアメジストは開運、商売繁盛と仕事の成功にも効果があるとされています。
そのため、決断の際に捺印する日本の文化を考えると、印鑑としては、人気の素材の一つです。
気品のある紫色の水晶は、悪いものを遠ざけて人生の悪酔いを避ける石とされ、古代ギリシャの人々は酒にのまれないようアメジストで作った杯でお酒を楽しんだと言われていますよ。
●タイガーアイ(虎目石)
・幸運・本質を見抜く・印運・行動力・実行力・洞察力・判断力・金運・財運など
タイガーアイ(虎目石)は茶色の中に金色の筋が鮮やかな縞模様を作り、光線の反応で虎の目のように見えることからそのように呼ばれています。
金運や仕事運を高め、願いの達成をサポートしてくれる石として、タイガーアイは、古来より虎の眼のごとく「すべてを見通す眼」と言われてきました。
その「眼」のパワーは洞察力を高め、物事の本質を見抜き、災厄を退け、成功をもたらすといわれています。
また、霊力を授ける石として、時代の権力者たちが護符として大事にして来た石でもあります。
タイガーアイは洞察力や決断力を養って決断力と行動力を高め、物事を成功に導く石ともいわれ、新しく事業を始めようとする人や、新しいことにチャレンジしようとする人に人気の石です。
古代エジプトでは、邪悪なものを跳ね返す聖なる眼力があると信じられて、神々の像の目にこの石をはめ込んだと言われています。
●シトリン(黄水晶)
・幸運・金運・希望・輝き・生命力・商売繁盛など
シリトンはその明るい黄色から「太陽を象徴する黄色の石」として、心の中の悩みや迷いを消しさり、活力、生命力、希望、明るさなどエネルギーを与えてくれます。
11月の誕生石でもあります。
また、シトリンはその黄金色から、商売運や財運をアップさせてくれると言われ、商売繁盛のお守りとされています。
財産と共に、シトリンを置いておくと富を引き寄せ増やしていってくれるという、蓄財運アップのお守りとして、現代においても人気があるパワーストーンです。
そのため、お金や契約などの、実印や銀行印にとても好評の印材です。
また、シトリンはヒーリングにも優れていると言われます。途中で困難や壁が生じたとしても、それを克服するための勇気や知恵を与えてくれ、災いをはねのけ、悲しみやストレスを取り除いて、不安な気持ちや焦りを鎮めてくれる効果も期待できます。
●インド翡翠(アベンチュリン)
・ストレス緩和・精神の安定・成功に導く・本質を見抜く・健康の促進・絆を深める・癒しなど
インド翡翠(アベンチュリン)はエメラルドや翡翠と同じ5月の誕生石です。
森林のような優しい緑色から連想されるように、深い癒しのエネルギーを持ちストレスの緩和に効果があるといわれています。
古代チベットではアベンチュリンには真理を見通すパワーを持つと考えられており、仏像の目にアベンチュリンをはめ込んだとされます。
また、腎機能を高める・老廃物や毒素を排出する・水分量を正常に保つなどの身体的効果もあるとされ、古代は治療やまじないにも用いられていたといわれています。
アベンチュリンは洞察力や本質を見極める力を与えてくれる石です。
また、マイナスの感情を静めて円滑なコミュニケーションを促してくれる効果もあるとされます。
そのため、人間関係で悩みがちな方やリーダーシップを発揮する立場でストレスを抱え込んでしまうという方には特にとても好評です。
天然石(パワーストーン)以外の印鑑の材質の場合
天然石(パワーストーン)で印鑑(はんこ)をつくるメリット
●開運・風水など縁起の良い印鑑に適している
●美しい・可愛い・オリジナルの印鑑に適している
●石の意味によってはお守りにもなる
パワーストーン(天然石)印鑑は、可愛いものが欲しい、美しい印鑑が欲しい方や、縁起を担ぐ方、風水やスピリチュアルに興味がある方などにはとても好評です。
古くから印鑑の材料としてあった、柘(つげ)や象牙、黒水牛などの吉相印とは違いますが、パワーストーン(天然石)も人気の開運印鑑の一つです。
ただ開運効果が科学的に証明されているわけではなく、特別機能的に良いというわけでもないので、特に惹かれる天然石がないようなら、あえて天然石やパワーストーンの印鑑を選ばなくてもいいでしょう。そのため「機能性重視」という方には、天然石の印鑑は不向きとなります。
天然石(パワーストーン)で印鑑(はんこ)をつくるデメリット
●割れやすい(特に落とした場合)
●値段が高くなってしまう
●種類が多いので選ぶときに悩む
石は硬いという印象がありますが、印鑑に使用される天然石はそれほど硬いというわけではありません。
そのため、落とした場合の衝撃にはとても弱く、割れやすいのが短所です。実際に、落とした場合、落とす場所にもよりますが、粉々になってしまう事もあります。
ただ、天然石は高価なものですし、天然石で印鑑を作る方の場合は、自分のこだわりや想いがこもっている印鑑なので、大切にしようと思いますし、印鑑を落としたり、粗末に扱うことは無いと個人的には思います。ですので、あまり気にしなくても良いと思います。
また、パワーストーンは種類が多いので、迷ったときは、自分のインスピレーションを信じて直感で選ぶのが良いと思います。
自分が「この石が好き」という気持ちを大切に選びましょう。
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