印鑑ケースについている朱肉は使買わない方がよいと言われていることは、知っている方も多いと思いますが、なぜ、使ってはいけないのか、その理由を調べてみました。
個人的には印鑑ケースについている朱肉は普通に使っていました…(汗)。
印鑑ケースについている朱肉は使ってはいけないと言われる訳とは?
色々な理由がありましたので、簡単にまとめてみました。
現実的な理由として
●昔の印鑑ケースについている朱肉は、今と比べて質が悪くて、捺印してもキレイに捺印できないこともあった。そのため「なるべく使わないように…」ということが、長い年月と共に、「絶対に使ってはいけない」という意味合いに変化して伝わった。
●印鑑を押すという事が契約を交わすという意味合いになるため、安易な考えで簡単に判を押してはいけないという戒めもあった。(大事な判子はよく考えてから捺すこと)
●印鑑ケースの朱肉はすぐに劣化してしまうため印影がきれいに捺せないため。
●迷信
●はんこ屋さんが朱肉を売るために印鑑ケースの朱肉は使ってはいけないという営業トークをした。
縁起・風水・スピリチュアルな理由として
●江戸時代から印鑑が使われるようになったが、印鑑が登場するまでは、大事な契約をする時は、自分の指を傷つけ、流れでる血で指紋を押していた。契約を交わすたびに血を流していたのでは、体に負担がかかるため、血の代わりの良い方法として印鑑が作られた。
要するに、印鑑を捺印するための「朱肉」は「血」を意味し、印鑑を押すという事が、自分の精神や身を削るということになる為、なるべく使わない方が良いという意味合いになった。
●「朱肉」は、自分自身の「内蔵」というとらえ方をしている人もいる。
要するに、印鑑ケースの朱肉を使うことは自分の内臓や身体を害することになる、ということで使わない方が良いと言われるようになった。
●要するに、自分自身にとって縁起が良くないので(運気を下げるなど)使ってはいけないと言われる。
印鑑ケースについている朱肉は交換も補充もできますよ
個人的には普通に印鑑ケースの朱肉を使っていたのですが、ハンコ店で働いているときは印鑑ケースの朱肉を使ってはいけないなんて知りませんでした。
印鑑を購入してくれたお客さんに、印鑑ケースの中の朱肉はオマケで無料だったので…。但し、オマケで付属の朱肉(スポンジと朱肉)はやっぱり長持ちはしない…と感じていました。
そのため、長持ちさせるには、スポンジタイプではなく、布製の朱肉がいいです。
縁起の面から印鑑ケースの朱肉を使ってこなかった方は、朱肉がなくて、どうしても印鑑ケースの朱肉を使わないといけない時もあるかもしれません。そんなときは、朱肉の補充や交換もできますので、使ってしまったと思ったら交換するのも良い方法だと思いますよ。
印鑑ケースの朱肉の種類
朱肉には主に2種類あります。
●スタンプタイプの朱肉
スタンプタイプの朱肉は、ほとんどが定番となっている朱肉です。販売されている朱肉の多くは、スタンプタイプの朱肉になります。
布やスポンジに朱肉を染み込ませて簡単に使えるようになっています。
とってもリーズナブルな価格です。
●練りタイプの朱肉
練りタイプの朱肉は、容器に練った朱肉を詰めたタイプになります。
練りタイプは、あまり多く販売されていませんが、練り直すこともでき、何度も使う事ができるようになっています。
印鑑ケース用の練りタイプの朱肉はなかなか見かけることがありませんが、単品での価格はスタンプタイプの朱肉に比べて高額になります。
ただし、練りタイプは復活させて繰り返し使うことができます。練りタイプの補充用もありますのでチェックしてみてください。
まとめ
印鑑ケースについている朱肉は使ったらいけないのか?という事のまとめとして、様々な意見もありますが、個人的には、使っても問題ないと感じています。
使ってしまったら、朱肉を補充することもできますし、スポンジなども新しいものと交換でき、印鑑ケースの朱肉や印鑑をいつもキレイに保っていれば良いと思いますよ。
使わずに汚れていたり朱肉が使えなくなっている方が問題だと思うからです。
ただし、印鑑ケースの朱肉は小さいので、こまめに見ておかないと乾燥したりして、いざという時に綺麗に捺印できない場合があります。
結果、印鑑ケースの朱肉も使えるけれど、単品の朱肉も使えるというほうが、ダブルで良いということになります。
実用的にみて、大事な印鑑を入れておくケースも、特に実印や銀行印など、長く使う印鑑のためにも、ご自分の開運のためにも、実用的で縁起の良いものを選んでみてはいかがでしょうか?
キレイにはんこを捺すなら、朱肉だけでなく、捺印マットも準備してくださいね。
捺印マットがあれば、更にきれいに判子を捺すことができますよ。
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