シャチハタ以外の印鑑には「実印」「銀行印」「認印」などがあり、朱肉を使って押す正式な印鑑です。これらは法的効力や用途に応じて使い分けられます。
ちなみにシャチハタとはインクが内蔵されたスタンプ式の印鑑で、朱肉を使わずに押印できる便利なはんこの事ですよ。
以下に、シャチハタ以外の代表的な印鑑の種類と特徴、またはシャチハタについて詳しく解説しています。
必要な方のお役に立てれば幸いです。
シャチハタとの印鑑の違い
| 印鑑の種類 | 主な用途 | 朱肉の使用 | 印面素材 | 法的効力 |
|---|---|---|---|---|
| シャチハタ | 日常の簡易な捺印 (宅配受取など) |
インク内蔵の為無し ✖ | ゴム | なし |
| 実印 | 不動産・車の売買、契約、公正証書など | 有り◎ | 柘、象牙、チタンなど | 非常に高い |
| 銀行印 | 銀行口座の開設・変更 | 有り◎ | 柘、牛角、チタンなど | 高い |
| 認印 | 社内書類、回覧板など | 有り◎ | 柘、合成樹脂など | 低い(本人確認程度) |
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各印鑑の詳細(シャチハタ以外)
実印

- 市区町村に印鑑登録することで「実印」として認められる。
- 不動産契約、遺産相続、ローン契約など重要な場面で使用。
- 登録には15歳以上であることが原則。
- 印鑑証明書とセットで本人確認に使われる。
銀行印

- 銀行口座の開設や変更時に届け出る印鑑。
- 金融機関との取引において本人確認の役割を果たす。
- 実印とは別に作るのが一般的。
認印

- 日常業務や軽微な書類の確認に使われる。
- 登録不要で、100円ショップなどでも購入可能。
- 三文判とも呼ばれるが、認印と三文判は厳密には異なる。
印鑑の素材について
- 木材系:柘(つげ)、楓(かえで)など。温かみと風格がある。
- 動物系:象牙、牛角。高級感と耐久性が魅力。
- 金属系:チタン。耐久性・耐腐食性に優れ、近年人気。
- 天然石系:おしゃれや縁起の良さと風水的な要素も含めて近年人気。

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そもそもシャチハタとは?
インクが内蔵されたスタンプ式の印鑑で、朱肉を使わずに押印できる便利なはんこです。ただし、法的効力はなく、重要書類には使用できません。
シャチハタという名前の由来

「シャチハタ」は本来、メーカー名でシヤチハタ株式会社(ヤは大文字)であり、製品名ではありませんでした。代表的な商品「Xスタンパー」が有名になったことで、インク内蔵型の印鑑全般を「シャチハタ」と呼ぶようになりました。
シャチハタの基本的な情報
-
- 正式名称:浸透印(しんとういん)
- 代表メーカー:シヤチハタ株式会社(「ヤ」は大文字)
- 構造:印面がゴム製で、内部にインクが浸透しているため、朱肉不要
- 使い方:キャップを外してそのまま押すだけ。連続使用も可能
シャチハタの特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| インク内蔵 | スタンプのようにインクが染み出す構造。朱肉不要。 |
| 印面素材 | ゴム製。耐久性は低め。 |
| 大量生産 | 同じ名前の印が大量に作られるため、個人識別力が低い。種類が多い。 |
| 法的効力なし | 契約書や公的書類には使用不可とされることが多い。 |
| 便利さ | 荷物の受け取りや社内書類など、日常使いに最適。 |
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シャチハタが使えない場面
-
-
- 不動産契約
- 遺産相続
- 婚姻届・離婚届
- 銀行口座の開設
- 役所への届け出
-
これらの場面では、朱肉を使う正式な印鑑(実印・銀行印・認印)が必要です。
シャチハタが使える場面

-
-
- 宅配便の受け取り
- 社内回覧書類への確認印
- メモや簡易書類への押印
- 一時的な確認や大量押印が必要な業務
-
シャチハタが使えない理由
- インク内蔵型で印影が変化しやすく、法的な証明力がない。
- ゴム製の印面は耐久性に乏しく、長期保存に不向き。
- そのため、契約書や公的書類では「シャチハタ不可」とされることが多い。
シャチハタ以外の印鑑はどこで買える?
シャチハタ以外の印鑑は、100均・ホームセンター・文房具店・印鑑専門店・ネット通販などで購入できます。用途に応じて選ぶのがポイントになりますよ。
購入可能な場所と特徴を詳しくまとめました。
ネット通販での購入
- Amazon・楽天市場・Yahooショッピング
- 黒水牛・柘植・チタンなど素材が豊富
- 認印から実印まで幅広く対応
- オーダー式で名前やサイズを指定可能
- 専門通販サイト
- 実印・銀行印の作成に特化
- 印鑑登録に対応した品質保証あり
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実店舗での購入
- 100円ショップ(ダイソー・セリアなど)
- 一般的な名字の認印(三文判)が110円程度で購入可能
- 実印や銀行印には不向き
- ホームセンター(コメリ・カインズなど)
- 彫刻サービス付きの印鑑もあり、素材の選択肢も豊富
- 文房具店・スーパー・百貨店
- 認印や訂正印などが揃っており、急ぎのときに便利
- 印鑑専門店
- 実印・銀行印・法人印など、用途に応じた高品質な印鑑をオーダー可能
- 珍しい名字にも対応
- ドン・キホーテ
- 印鑑自販機が設置されている店舗もあり、即日入手可能
購入時のポイント
- 用途に応じて選ぶことが重要
- 認印:100均や文房具店でもOK
- 実印・銀行印:専門店や信頼できる通販サイトがおすすめ
- 急ぎの場合は自販機や店舗購入が便利
- 珍しい名字やこだわり素材はオーダーが確実
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必要な印鑑の種類や使用目的が決まっていれば、最適な購入先を選びやすくなります。
どんな用途で使う印鑑を探しているのか明確にし、それに合わせて印鑑を選ぶようにしましょう。
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