「印鑑」って、いざ使う時にならないと、なかなか買うこともないものです。
使う時に急に印鑑が必要になって、印鑑に関しての知識が殆どないまま、急いで印鑑を選んで失敗する方もいます。
そこで、はんこ屋さんで働いていた知識と経験を活かして、簡単に印鑑=朱肉を使うはんこ」の選び方、買い方をお伝えしたいと思います。
これから印鑑を買う人に参考になれば幸いです。
ここでは、個人で使用する朱肉を使って捺す印鑑(ハンコ)について書いています。
個人で使用する印鑑は主に、実印、銀行印、認印またはシャチハタ=朱肉を使わないはんこ(認印)に分けられます。
●【印鑑を買う時のポイント】
印鑑を購入する時は
◎購入する時の予算は?
◎材質は?(素材の種類は様々です)
◎書体は?
などを大まかに考えて下さい。
参考記事▼
シャチハタ(ネーム印=朱肉を使わないハンコ)を選ぶ方はこちら
参考記事▼
●【実印について】
重要な契約には「確実に本人のもの」という証明が必要です。
そういう時に使われるのが「実印」です。
個人の実印は、各市町村区の役所に印鑑登録された印鑑のことを言います。
公正証書、遺産相続、家、不動産、車の購入、銀行融資をうける時、など大きな取引や契約に利用されます。
実印を購入する時の大きさや書体は?
印鑑の印面サイズ | 一般的な人気の書体 | 彫り方 | |
男性 | 15㎜~18㎜ | 印相体(吉相体) または篆書体 |
縦彫り・フルネーム |
女性 | 13.5㎜~15㎜ | 印相体=吉相体 または篆書体 |
縦彫り・結婚していない方は下の名前だけ (理由は結婚すると名字が変わる可能性がある為) |
こちらの販売店では印鑑を買わなくても無料で自分の印影を色々お試しできますので、自分の名前がどんな感じになるのか確認してみて下さい。
色々な書体で自分の印影を見るだけでも楽しいですよ。
印影の確認はこちら▼
参考記事
●【銀行印について】
その名の通り、金融機関に届け出る印鑑になります。
通帳をつくるときや、大金の引き出し、解約、借入などで必要になります。
銀行印を購入する時の大きさや書体は?
印鑑の印面サイズ | 一般的に人気の書体 | 彫り方 | |
男性 | 13.5㎜~15㎜ | 印相体(吉相体) または篆書体 (実印が印相体の場合は区別するために篆書体がおすすめです) |
横彫りまたは縦彫り・苗字 (横彫りの理由は・他の印鑑と区別するため。銀行印の場合は横に彫ることで・お金が貯まる・お金を受け止めるという縁起を担いでいるため) |
女性 | 12㎜~13.5㎜ | 印相体(吉相体) または篆書体 (実印が印相体の場合は区別するために篆書体がおすすめです) |
横彫りまたは縦彫り・苗字 (横彫りの理由は・他の印鑑と区別するため。銀行印の場合は横に彫ることで・お金が貯まる・お金を受け止めるという縁起を担いでいるため) |
※印材に関しては、個人的に予算や自分の好みのもので良いと思います。
はんこ屋さんで働いていた時は、「おしゃれハンコ」で作る人や「和細工」などのセットやパワーストーンでハンコを選ぶ人もいました。
書体は、印相体で実印をお持ちなら、区別するためにも篆書体がおすすめです。( ´∀` )
銀行印を横彫りにするのは何故?
銀行印を横彫りでおすすめしていましたが、縦でも問題ありません。
横で作る理由は、他の印鑑と区別するだけでなく、縁起を担ぐことで、「お金が貯まる」「お金を受け止める」という意味もあるからなのだそうです。
こちらは色々いわれがあると思いますので、個人的には横でも縦でもいいと思っています。
金運は良いことに越したことはないですものね(笑)。
●【認印について】
「認印」は確認した、承認した、などの意味を持つ印鑑のことで、印鑑登録していない印鑑です。
仕事、学校などの一般的な書類、荷物の受け取りなど、日常的に使うハンコになります。
あまり重大な事柄ではないときに使用します。ちなみに、婚姻届けは認印でもOKです。
認印を購入する時の大きさや書体は?
印鑑の印面サイズ | 一般的に人気の書体 | 彫り方 | |
男性 | 12㎜~13.5㎜ | 古印体、楷書体、隷書体(読みやすい書体) | 縦彫り・苗字 |
女性 | 10.5㎜~12㎜ | 古印体、楷書体、隷書体(読みやすい書体) | 縦彫り・苗字 |
※認印は家庭での契約や、仕事、学校などの一般的な書類で、日常的に使う印鑑なので、誰もが読みやすい書体で作ることをお勧めします。
※認印の印材に関しては、予算や自分の好みのものが良いと思います。おしゃれななものや可愛い印材など、たくさんの種類がありますので、楽しんで選んで下さいね。
印鑑プレビューはこちら▼
●【印鑑・まとめ】
〇用途に合う印鑑のサイズ
〇書体・印材など
これらの事に気を付けて印鑑を購入して下さい。できれば、実印などは保証の付きの印鑑を選ぶとより安心です。
「実印」・「銀行印」・「認印」の3本を準備しておけば、ほとんどの場合、慌てて印鑑をつくることはないでしょう。
大切な、一生モノの印鑑を、慌ててつくることがないよう、準備しておくことをおすすめします。
楽しんで自分だけの印鑑を手に入れて下さいね。
コメント