ここでは、「印鑑」と「シャチハタ」の違いについて書いています。大きな意味では、ハンコや印鑑などとも言ってしまいますが、意味が全く違いますよ。
参考にしてください。
【シャチハタとは?】
誰でも一度は「シャチハタ」という言葉を聞いたことがあると思いますし、宅急便や回覧板などに使うハンコがご自宅に一つはあるかと思います。
一般的に「シャチハタ」とは、朱肉を使わずに捺印できる便利なハンコのことを言います。
このハンコは、大量生産なので、防犯のため、契約などに使ったりすることはできません。
もちろん、印鑑登録や銀行印も不可です。
便利なハンコの本当の名前は全般的に「✕スタンパー」といい、それぞれ「ネーム印」などに名前が分かれていきます。
「シャチハタ」とは本来メーカーさんの名前で、ハンコの名前ではないんです。
正しくは、「シヤチハタ株式会社」です。
しかも、「シャチハタ」ではなく、「シヤチハタ」と「ヤ」は大文字なんですよ。
なんだかややこしいですよね。(笑)
昔から、シヤチハタ株式会社のハンコがあまりにも有名なので、今でも、シャチハタ以外の類似商品も「シャチハタ」と呼ばれたりしていますよ。要するに便利なハンコの事を総称して「シャチハタ」と呼んでいるのですね。
シャチハタがダメな理由
シャチハタが公的な書類や契約書など重要な場面で使用できないダメな理由はこちらです。
①印影の変形
シャチハタはゴム製の印面なので、使用するたびに形が変わる可能性があります。
特に長期間保存する必要がある書類では、印影が変わると信頼性が低下してしまいます。
②インクの消失
シャチハタのインクは浸透性が高く、時間が経つと印影が薄くなりやすいです。
公的な文書は数年、場合によっては何十年も保管する必要があるため、インクが消えやすいシャチハタは不適切です。
③簡単に入手できてしまう
シャチハタは大量生産されているので、誰でも簡単に手に入れることができます。
そのため、偽造が容易であり、真正性の保証が難しいことがあります。
これらの理由から、重要な書類には朱肉を使う印鑑が推奨されています。シャチハタはとても便利ですが、使用する場面をよく考えて選ぶ必要がありますね。
シャチハタまとめ
●確認するための簡単な認印や訂正印として使用される。
・荷物の受け取りや、レシート、スタンプカード、回覧板などに手軽に押すことができる。
●印面の材質はゴム
・公式サイトでは耐用年数は7~10年となっています。
●契約など、重要な場面での使用はできない。
・大量生産のため、防犯上同じものが多くでまわっているため。
●捺印の時は専用のインク(インキ)
・インクが内蔵されているため。
●印鑑登録(実印登録)はできません。
・大量生産なので、防犯のためできないことになっている。
参考記事▼
【印鑑とは?】
印鑑は、簡単に言うと朱肉を使って捺す、ハンコのことを言います。
朱肉で捺印するので、印影も長持ちします。
例えば、歴史的な古文書や水墨画に捺されたハンコは、現在も鮮やかに残っていますよね。
ハンコの材料が、木、動物の角、金属、天然石などでつくられており、ゴムとは違い、強く捺しても、印影が変わることはありません。
そのため、契約などに使われます。
印鑑登録や銀行印、役所への届け出、家や車の購入、結婚、会社設立などはこちらの印鑑が必要です。
同じ印鑑を使ってもいいのですが、印鑑をを失くしてしまった時はリスクが高くなるので、用途によって、使い分ける方が安全です。
いずれにしても、ほとんどの人が、自分だけの印鑑を1本は持つことになります。
印鑑まとめ
●実印、銀行印、認印として使われる。
・法的拘束力がある。(役所への届け出、家、不動産、車の購入、結婚、会社設立など)
●木や動物の角が一般的。チタンや貴石などもある。
・歴史的に古いものでもきれいな形や印影が残っているものもあり、長期保存に向いている。
●捺印時は朱肉
●印鑑登録(実印登録)ができる。
・地域によってサイズや印面の内容の基準があるが、満たしていれば印鑑登録が可能。
・詳しく知りたい方はお住いの市役所などに確認してから登録に行った方がいいです。
参考記事▼
【まとめ】
シャチハタはインクが内蔵されているスタンプタイプのハンコのことを言います。
主に認印で使うハンコです。
印鑑は、朱肉を使って捺印するハンコのことです。
実印や銀行印など重要な場面で使うハンコです。
シャチハタと印鑑の違いが、なんとなく大まかにでもわかって頂けましたら幸いです。
印鑑やシャチハタ、ネーム印などを購入する時に参考にして下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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